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日本華人教授会議主催第10回国際シンポジウム『中国の新シルクロード戦略と国際協力』

日本華人教授会議主催第10回国際シンポジウム『中国の新シルクロード戦略と国際協力』

開催趣旨

中国の対外開放戦略は「請進来」(「門戸開放」)から「走出去」(「打って出る」)へシフトしており、国内の経済開発と同様に、その重心が東部沿海から西部に移行しつつあります。今年度の国際シンポジウムは、これらの観点から中国新指導部が打ち出した「新シルクロード戦略」を国内と国際の両面から分析します。第一セッションは、「河西回廊(甘粛省)」での現地調査の結果を踏まえて西部開発の現状を多面的にアプローチし、第二セッションでは、エネルギーと環境問題を中心に、ユーラシア大陸における国際協力の新しい可能性を探ります。こうした分析を踏まえて今後の日中関係への含意を考えます。

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開催日時:2013年11月2日(土曜日)午後 13:00-16:45
開催場所:東京大学本郷キャンパス 山上会館

プログラム

開会式と来賓挨拶                    (13:00-13:30)
司会:王敏(法政大学教授)
開会挨拶:杜進(日本華人教授会議代表・拓殖大学教授)
来賓挨拶:韓志強(中華人民共和国駐日本国公使)

第1セッション:栄光が甦るシルクロード地域-甘粛省現地調査からの報告
(13:30-15:00)
司会:李春利(愛知大学教授)
発表者:杜進:「貧困削減と農村開発」
周建中:「自然・エネルギー環境と沙漠化対策」(東京成徳大学教授)
莫邦富:「観光産業の新展開」(作家)
討論者:熊達雲(山梨学院大学教授)
郝仁平(東洋大学教授)
休憩                          (15:00-15:20)

第2セッション:シルクロード経済帯の構築と国際協力   (15:20-16:30)
司会:李恩民(桜美林大学教授)
背景説明:杜進「中国の新シルクロード戦略:米、露、トルコとの比較」
発表者:周緯生「シルクロード経済ベルトの構築とエネルギー資源環境戦略」
(立命館大学政策科学部教授、立命館孔子学院名誉院長、
一般社団法人国際3E研究院院長)
討論者:西村六善(内閣官房参与)*

閉会式                         (16:30-16:45)
全体総括:凌星光(一般社団法人日中科学技術文化センター理事長)
閉会挨拶:趙軍(日本華人教授会議副代表・千葉商科大学教授)

*西村六善(にしむら・むつよし)氏
【略歴】 1940年北海道生まれ。1962年上智大学外国語学部イスパニア語学科中退。外務省で条約局協定課長、報道課長、官房総務課長を経て、在シカゴ総領事、欧亜局長、経済協力開発機構(OECD)駐在特命全権大使を歴任。2002年に特命全権大使(アフガニスタン支援調整担当、地球環境問題担当兼務)、03年メキシコ駐在特命全権大使、05年地球環境問題担当特命全権大使、06年気候変動担当政府代表兼地球環境問題担当特命全権大使を務めたのち、07年12月より内閣官房参与(地球温暖化問題担当)に任命される。

参加申し込み
日本華人教授会議 水本順子
Email: cjac@bz01.plala.or.jp
TEL/FAX: 03-3545-6272

新シルクロード構想」でアフガニスタンに平和と繁栄を

【9月26日 AFP】アフガニスタンと周辺国・支援国は22日、南アジアと中央アジア市場を結んで平和と繁栄を促進する「新シルクロード構想(New Silk Road)」を発表した。

アフガニスタンと周辺国のより緊密な経済関係を構築する長期戦略で、アジアと西洋を結んだかつてのシルクロード同様にアフガニスタンを貿易ルートの中心とするが、新しいシルクロードを結ぶものは高速道路や鉄道網、パイプラインなどだ。

米ニューヨーク(New York)で開催された国連(UN)総会に合わせて開かれた「新シルクロード構想」に関する会合には、アフガニスタン、米、独、仏、中国、インド、日本、カナダ、スウェーデン、ノルウェー、アラブ首長国連邦(UAE)の外相と、イラン、パキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスの高官らが出席。アフガニスタンのザルマイ・ラスール(Zalmai Rassoul)外相は、「貿易や民間企業、投資に基づいたアフガニスタンの経済成長を達成したい」と目的を語った。

今後は11月2日にトルコのイスタンブール(Istanbul)で、12月5日にはドイツのボン(Bonn)で、新構想の個別プロジェクトを協議する閣僚級会議を開く。(c)AFP

ロンドン-北京の高速鉄道計画、壮大な新シルクロード構想

英ロンドンのKing’s Cross駅から、「Orient Express-style」の時速350キロの中国高速列車に乗って、英仏海峡トンネルを経て、出発48時間後に中国の首都北京に到着する。

大陸横断のこの雄大で野心的な鉄道計画を語ったのは、中国高速鉄道分野の第一人者の王夢恕教授(中国工程院士)。2010年3月8日付の香港英字紙「the South China Morning Post」に前日の同氏へのインタビュー記事を掲載した後、この「オリエント(東方)へのロマンチックな新シルクロード構想」は、たちまち日米欧等の各国メディアにクローズアップされ、注目を浴びた。

王教授によれば、この計画は、もともと中国自身が打ち出したわけではなく、幾つかの関係国と協議の中で、中国に対して、関係国からの要請があったため、中国政府は真剣かつ慎重に検討を重ねた結果、17カ国に同構想を提案したもの。鉄道の敷設ルートには、下記三つの協議検討中のものがある。

●イギリスを終起点とするロシア経由の欧州・中国ルート
ロンドンを欧州の終起点とし、仏独のパリ、ベルリン、ポ-ランドのワルシャワ、ウクライナのキエフ、ロシアのセントピーターズバーグ、モスクワ、エカテリンブルグ、カザフスタンのアスタナ、ロシアのイルークツク、モンゴルのウランバートル、ロシア極東のハバロフスク、中国のハルピンを経由して北京への全長8160キロのルート。

●欧亜ランドビリッジルート
ドイツを欧州の終起点とし、途中からトルコ、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、中国の新彊ウルムチを経由して、中国国内の欧亜ランドビリッジと繋がって北京等へのルート。

●ASEAN経由の第三ルート
欧州からイラン、パキンスタン、インド、ミャンマ、中国の昆明を分岐点にしてベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、マレ-シア、シンガポールへと南下するルートと、北上する北京へのルート。ただし、その後、ベトナムについては、このルートから外れ、昆明とラオス等の鉄道建設を先行した。

完成予定は、10-15年後の2020-2025年である。

中国の高速列車は、2004年に世界初営業用のリニアモ-タ-カ-(最高時速431キロ、ドイツから技術導入)が、上海浦東国際空港への30キロ区間で稼動して以来、2008年に北京・天津間に最高時速330キロの高速鉄道を運行開始し、2009年12月26日に武漢-広州間に最高時速350キロと走行スピードを徐々にあげてきた。

更に2010年12月3日に、2011年6月に開通予定の北京・上海間のパイロットエリアの総合試運転では、最高時速486.1キロへと記録を更新した。

2011年中に最高時速600キロの真空高速列車を試験し、10年以内に商業運行を開始するとの計画も発表しており、併せて最高時速2万キロの真空列車の研究にも着手した。

一方、中国と南アフリカの間では、南アの高速鉄道線の建設への融資について、2010年9月に基本合意に達しており、今後欧亜大陸間で計画・建設中の高速鉄道は、アフリカ大陸へと更に延伸し、新陸上シルクロードによる三大陸の結び付きが強まることへの期待感が高まっている。

写真は、Orient super express: From London to Beijing by train… in just TWO days(出所:MailOnline 9th March 2010)。